うつ病患者によるうつ病治療本の選び方と,おすすめ検索キーワード

こんにちは,とど(@tsundenai)です。

試しに「うつ病 治療法 本」で検索してみたら大変わかりづらい結果が出てきて驚きました。うつ病についての本,多すぎませんか?僕は世間一般から比べれば読書家の部類だと思いますが,それにしてもこれは選びづらい。

そこで,ひとつのフローチャートを作ってみました。題して,

『うつヌケ』から始める,おすすめうつ病治療本フローチャート

です。まずフローチャートをご紹介して,その後で一応の素人なりにこのフローチャートの根拠を述べます。

まず,『うつヌケ』を読む

一冊目は治療法の本ではないのですが,うつ病だった人たちの体験談が集まっているマンガエッセイである田中圭一(2017)『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』KADOKAWA,をおすすめします。一冊目はハードルの低い本であることが非常に重要であると思いました。

  • 安い(kindle版で749円,単行本で1080円)
  • 短い(176ページ)
  • 20人弱の体験談が載っていてどこから読んでも読める

といった特徴があります。まずはここからです。読んで損はさせないフローチャートになってますので大丈夫です。

1.読めなかったあなたへ

さていきなりですが,『うつヌケ』,内容は別にして,どのくらいの量を読めましたか。実はうつ病患者にとって読んだことのない本を読むのは結構な体力を使う作業です。しかもうつ病に向き合うような本を読むのは,僕は最初はできませんでした。

読めなかったあなたにおすすめするのは,まず病院にかかっていないなら今すぐ予約をとることです。予約を自分でとれないかもしれません。誰かの助けをかりてください。良くなることを祈っています。

治療中の場合は,なるべく寝たきりの状態を避けて,すこしでも散歩をするのがいいと思います。歩くのは良いですよ。僕は何度となく重い抑うつ状態を経験していますが,まず治す気になったらとりあえず歩くことにしています。

本については,何度も読んだ読み慣れた本(ジャンル問わず)を読むところからはじめてみてください。集中力の回復度合いがわかると思います。

僕の場合ですが,読むよりも「喋る」とか「書く」の方が楽です。今は治療を兼ねてブログを書きまくっているのですが,読むのはまだちょっとしんどいですね。

なので,まずは簡単なマンガである『うつヌケ』は,本が読めるかどうかの判断に良い本だと思います。少しでもよくなりますように。

2.うつぬけ,良いなと思ったあなたへ

次に,うつヌケを読んで結構「あるある」と思ったとか,共感できた人へのおすすめ本です。このタイプの人向けにはベストセラーがありまして,デビッド・D.バーンズ(2004)『〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法』星和書店,が定番です。この本は分厚いので,2013年には『いやな気分よ、さようなら コンパクト版』がでています。

  

他の本を探すときのおすすめキーワードは「認知療法」「マインドフルネス」などで検索することをおすすめします。

3.うつヌケ,ちょっと自分とは違うなと思ったあなたへ

残念にも,『うつヌケ』読んだけど無駄だったなと思ってしまったあなたへ。支出をさせてごめんなさい。でも,合わないというのも1つの特徴のはずだと僕は思っていて,そういう人におすすめできるキーワードがあります。「行動活性化」で検索して探してみてください。

一冊だけおすすめするとしたら,マイケル・E・アディス,クリストファー・R・マーテル (2012)『うつを克服するための行動活性化練習帳:認知行動療法の新しい技法』創元社 がうすくて良いと思います。

この10年ぐらいで邦訳や研究書が充実してきている分野です。

このフローチャートの発想の元

うつ病の治療法のガイドラインを読むと認知療法も認知行動療法も一緒くたにされているのですが,一応,認知理論と行動理論は分けて考えた方が良いのではないかな,と思ったのがきっかけです。

私は心理学の専門家ではありませんが,たとえば心理学の教科書である『臨床心理学 (New Liberal Arts Selection)』には認知理論と行動理論が別のセクションで説明されています。

また,『セラピストのための行動活性化ガイドブック』という本には,認知療法と行動活性化の違いについてこのような記述があります。

うつを変化させる方法が異なっていると大まかに説明しておくとよい。(中略)「要するに,認知療法では頭が手足を教えるが,行動活性化では手足が頭を教える」

セラピストのための行動活性化ガイドブック』p.27

結局は頭と手足は相互に依存しているので,めざす目標は一緒なのですが,気分から変えた方が良い人と,行動から変えた方が良い人がいるということをブックガイドとして示せたら良いのではないかなと思いまして,上記のようなフローチャートを考案するに至りました。

誰かの参考になることを祈っています。よーし,まだ詰んでない!

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